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ポイント還元1%の裏で、15%の手数料を払う人がいる

ほたる
公開日:
約15分

どうも、ほたるです。

先日、こんなニュースを見ました。

楽天グループが黒字化した、という話です。

決算:楽天Gが7年ぶり営業黒字 1〜6月504億円、最終赤字は大幅縮小 - 日本経済新聞

決算:楽天Gが7年ぶり営業黒字 1〜6月504億円、最終赤字は大幅縮小 - 日本経済新聞

楽天グループが10日発表した2026年1〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、営業損益が504億円の黒字(前年同期は66億円の赤字)だった。1〜6月期の営業黒字は7年ぶり。電子商取引(EC)や金融が伸び、携帯電話事業の赤字を補った。最終損益は109億円の赤字(前年同期は1244億円の赤字)だった。4〜6月の直近3カ月の最終損益は77億円の黒字(前年同期は509億円の赤字)で、四半期ベースで6年

日本経済新聞

黒字化自体は悪いことではありません。企業がしっかり利益を出せるようになったわけですから。

ただ、ネットではこんな見方もありました。

「結局、情報弱者のリボ払いで儲けているのでは」と。

リボ払い(=毎月一定額だけを返済する方式で高い手数料がかかる)で利益を上げている、という指摘です。

これを聞いて「なるほどなぁ」と思いつつ、私が考えたことを、まとめてみたいと思います。

楽天はどこで儲けているのか

まず、お金の流れを追ってみます。

楽天はどこで儲けているのかですね。

楽天経済圏の代表的な仕組みは、言わずもがなポイント還元です。

買い物をすれば1%程度のポイントが還元されます。

経済圏を回せばもっと還元率は高くなります。

この状況は、ユーザーにとって「得をしている」ように見えます。

ただ、その裏側に何があるかを少し考えてみます。

もちろん経済圏と言われるだけあって、様々な収益源はありますが、今回はリボ払いに注目したいと思います。

リボ払いの手数料は年率15%前後です。

ポイント還元 vs リボ手数料(年率)
1% ポイント還元 15% リボ手数料
※一般的な水準。実際の率は条件によって異なります

ポイント還元1%で得をする人がいる一方で、その何倍もの手数料を支払っている人がいるということです。

別に楽天だけではないし、珍しいことではないはずです。

ですが、このことを一利用者として深く認識はしていませんでした。

そこで恐れを抱いたのが、リボ払いを利用している人の多くも当事者でありながら、認識できていないのでは?ということです。

つまり、誰かがポイントで得をする裏で、誰かがそれ以上に損をしている。

その構造が見えていない人が、情報弱者と称されるのかなということです。

💡 ポイントで得をする人 😱 リボ払いで損をする人
還元率1%を受け取る 手数料15%を支払う
経済圏を回して還元率アップ 金利に気づかず返済が膨らむ
得をしている自覚がある 損をしている自覚がない

親がリボ払いに手を出した話

ここからは、私自身の体験談です。

8〜10年前のことです。親がリボ払いを使っていることに、たまたま気づきました。

きっかけは親の事業の キャッシュフロー(=お金の流れ) の関係だったと思います。

一時的に現金が足りないから、リボ払いを利用していたのでしょう。

私と姉で気づいて、すぐにリボ払いを止めさせました。

その後、親は私たちに返済してくれました。

このとき感じたのは、驚きと、ある種の皮肉にも似た感心でした。

「あれだけテレビや新聞を見て、ああだこうだと言っているくせに、こういうことには疎いんだな」と。

厳しいようですが、これが素直な受け止めでした。

情報は毎日たくさん摂取している。

それなのに、お金の仕組みの中でもっとも基礎的な部分について、なぜか知らない。

そんな人が実は意外に多いんだなと、このとき気づかされました。

「情報弱者」の構造

では、なぜ人は情報弱者になってしまうのか。親の話をきっかけに考えてみました。

お金に執着するのに、学ばない矛盾

情報弱者になりやすい人の特徴として、まず「 お金に執着しているのに、学ばない 」という矛盾があります。

お金にはそこそこ敏感。

一応、使うことも貯めることも気にしないわけではない。

それなのに、リボ払いの金利や契約の細部といった「ちょっと難しいこと」になると、逃避してしまい、ほんの少しも学ばない。

お金の話は好きなのに、お金の仕組みの話は避けてしまう。そんな人が多い気がします。

「使う」にはノリノリ、「仕組み」には無関心

これはなんだろうなと考えをまとめると、「使う」ことにはノリノリなのに、「仕組み」には無関心ということです。

買い物をすること、サービスを利用することには前のめり。

でも、その支払い方法がどういう仕組みになっているのか、返済計画がどうなっているのかには興味がない。

収入とのバランスを考慮できない。

楽観的というか、自分の人生の具体的なイメージを持てていない。そういう感じに見えました。

平和ぼけという構造

あと地味にここが一番大事だと思っているのですが、その人に 悪気がない ということです。

悪意があって人を騙そうとしているわけではない。

ただ、日本があまりに平和で豊かだからこそ、仕組みの裏側まで考えなくても生きていけてしまう。

「なんとかなるだろう」という安心感。

これが「平和ぼけ」という構造を作っているのかなと思います。

気づけないから、気づかせてもらえない

そして厄介なのが、本人に悪気がないぶん、周りも指摘しにくいということです。

「それ、リボ払いで、めっちゃ経済的に悪手だよ」と言うのは、結構勇気が要ります。

本人は悪いことをしている自覚がないからです。

あとそれを他人が主導的に教えるのって、かなり労力が必要です。

だからこそ、自分で構造を俯瞰する力が必要になるのかなと思います。

お金に執着する → 難しいことは 逃避する → 仕組みを 学ばない → 知らないまま 損をする

構造を俯瞰するとは

では、構造を俯瞰するとは具体的にどういうことか。私なりの考えをまとめます。

フォローザ・マネー

先ほども触れましたが、まず お金の流れを追う ことです。

このサービスは誰が儲かるのか。

このポイントはどこから出ているのか。

無料のサービスは何で成り立っているのか。

お金はゼロから湧いてきません。必ずどこかから来て、どこかへ流れていきます。

その流れを追えるかどうかが、大きな分かれ目になると思います。

「誰が得をするか」を常に考える

そして、「誰が得をするか」を常に考えることです。

これは別に、儲けている人を責める話ではありません。

自分以外が得していても、それでいいと思うんです。

大事なのは 自分が損をしない立ち振舞い を考えて、実行すること。

他人が儲けていることと、自分が不用意に損をすることは、別の話です。

面倒でも、損するより面倒の方が安い

構造を俯瞰するには、面倒な作業がつきものです。

契約書を読む、手数料を確認する、金利を計算する。

正直、面倒です。

でも、その面倒さは「損をする」という結果に比べたら、はるかに安いコストだと思います。

少しのコツで損や面倒を避けられるなら、実は割に合うのかなと。

損しない立ち振舞いと「別のリスク」

ここまで予防の話をしてきました。

ただ、私が最も伝えたいのは、その先の話です。

損をしない、の定義

まず「損をしない」ことの定義ですが、私は すべての事象で絶対に損をしないことではない と思っています。

つまりすべての損をすべてカバーすることは現実的に難しいので、ポイントを絞ろうねということです。

短期だけでなく、中長期的に悪影響が大きいなら対処するべきだし、そうでないなら保留したり捨て置いてもいいということです。

それぐらいの温度感です。

避けた分は「別のリスク」に回す

完全に損をしたくないなら、リスクは取れません。

しかし、リスクプレミアムを得たいなら相応のリスクを取る必要があります。

ここで先程の話に繋がります。

リスクプレミアムを得たのであれば、それは損ではありません。

その確度が高いと思うなら、最終的に損になったとしても、私にとっては本質的に損ではないと認定しています。

一般的には理解できない人もそれなりにいそうな気がしますが。

私はかつて、投資すること自体に怯えている保守的なタイプでした。

あらゆることで損をしたくないと思っていたタイプでした。

その割に経験を重ねることも、学ぶことも積極的にしなかったくせにです。

でも、知識と経験を積むうちに、今は資産の75%程度をリスク資産(=値動きする投資先)に投じています。

これは自分の人生設計や、今の家庭環境を踏まえて、トータルでリスクのバランスを調整した結果です。

目に見える損(手数料・金利)を避けた分を、ちゃんと意味のあるリスク(投資)に回す。

これが「損しない立ち振舞い」の本質だと思っています。

本業以外の収入源づくり

この考察をしたときに、本業以外の収入源を持つことは大事だなと思いました。

変化が大きいこの時代だからこそ、経済的不安が新たな経済的不安を生み出さないようにしたいと思ったからです。

今のところ、収入としては実質的に影響は皆無です。

ですが、この取り組み自体が結果として本業で評価される礎になっています。

収入の柱が1本だと、その1本が揺らぐと全部が揺らぎますよね。

そういう意味でも柱を増やそうとする動きは、たとえ結果が出ていなくても、人生の強度を上げてくれるのかなと思います。

悩みの質が変わる

こうした姿勢を持ち始めてから、少し悩みの質が変わったと感じます。

目先の損にびくびくするのではなく、構造を見てリスクを取る。

その結果、悩みが建設的になって、生きる上での強度が高くなった気がします。

まとめ

💡 この記事の要点

無知は、自分や周りの経済も不利にしてしまう。だからこそ、知ることにはコスト以上の価値がある。

今回は楽天が黒字化したことについて、少し視点を変えて考察してみました。 自分に直接的に影響がないとしても、違う視点が得られて、個人的には良かったです。

ざっくりまとめると

  • お金の流れを追う(フォローザ・マネー)
  • 「誰が得をするか」を常に考える
  • 目に見える損は避けて、意味のあるリスクに回す

という感じですね。

無知は、自分や周りの経済も不利にしてしまいます。

だからこそ、知ることにはコスト以上の価値があるのかもしれません。

この視点を持てる人は、たぶん、どこにいても損をしにくい。そんな話でした。

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