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生活防衛資金は何ヶ月分?自分で決める基準の作り方

ほたる
公開日:
約21分

どうも、ほたるです。

「生活防衛資金」という言葉を聞いたことはありますか?

投資を始めようと調べると、必ずと言っていいほど出てくる言葉です。

「投資をする前に、まず生活防衛資金を確保しましょう」と。

ただ、ここで困るのが「いくら確保すればいいのか」という基準です。

3ヶ月分、6ヶ月分、1年分、2年分。人によって言っていることがバラバラで、金額で言う人もいれば、割合で言う人もいます。

今回は、この「生活防衛資金の基準」について、私なりの考え方を共有したいと思います。

推奨する目標
2年分
余裕を持った備え
最低ライン
1年分
まず目指したい水準
私の実績
3年以上
先取り貯蓄の結果

生活防衛資金とは何か

まず前提を確認しておきます。

生活防衛資金(=万が一の時に備えて確保しておく最低限の資金)とは、仮に収入が途絶えても生活が回るように、すぐに使うことができるお金を用意しておく、ということです。

失業や病気、冠婚葬祭などの急な出費に備えるための「保険」のような役割を持ちます。

この資金を現金や預金のような、すぐに使えて、変動しにくい形で持っておくことが基本です。

株式など価格が上下するものに全額入れてしまうと、いざという時に目減りしているかもしれませんからね。

収入は、おおまかにこの3つの役割に分かれていきます。

収入 → 生活費(毎月使う) → 生活防衛資金(聖域) → 投資(余裕資金で)

「絶対」はない。人によって違う

ここからが本題です。

生活防衛資金の基準について調べると、いろいろな数字が出てきます。

支出の3ヶ月分、6ヶ月分、1年分、2年分。

あるいは「収入の○割」という人もいれば、「とにかく100万円」という人もいます。

私の考えでは、絶対的な正解はありません。

なぜなら、必要な金額は人によって、家庭状況によって大きく変わるからです。

  • 一人暮らしで固定費が少ない人と、家族がいて住宅ローンがある人では、同じ「3ヶ月分」でも桁が違います
  • 収入が安定している職業の人と、収入に波がある職業の人では、備えるべき期間も変わってきます
  • 病気のリスク、親の介護、子どもの教育費。将来の支出も人それぞれです

だから「誰々はこう言っているから」という基準で決めるのは、少し危ないかもしれません。

だって一般論は言えても、あなたが一般論に当てはまる状況かは別の話だからです。

参考にすることは大事ですが、一般論と自分自身の家庭状況は、大なり小なり違いがあります。

だから前提が合っていないこと無理やり当てはめてもしょうがないし、一般論として効力があっても、あなたには効力がないかもしれません。

自分の現実に合っていない基準は、結局どこかでほころびます。

前提としてそれを心得ておく必要があります。

基準の作り方:自分の現実に目を向ける

では、どうやって基準を決めればいいのか。

私がおすすめするのは、いたってシンプルな方法です。

  1. 自分が月にいくら使っているかを現実的に把握する
  2. それをちょっと多めに見積もる
  3. その金額をベースに「何ヶ月分」を決める

まず、自分が実際に月にいくら使っているのかこれを知る必要があります。

家計簿アプリなどで支出を確認してみてください。

もし支出を把握していない人はこれから把握するようにしましょう。

とりあえず家計簿のように、客観的かつ経過が確認できる記録を取ることは非常に重要なので、とにかく始めてみましょう。

ここで大事なのは「家計簿としてこうあるべき」ではなく「実際にいくら使っているか」という現実を理解することです。

そして、その金額をちょっと多めに見積もるのがポイントです。

支出もブレがあり、下振れや上振れがあります。

生活防衛資金はまさにセーフティネットですから、実際の支出より少し多めに見ておけば、計算上の想定と現実のズレに強くなって良いと思います。

また2026年現在は物価の上昇(インフレ)の真っ只中であり、現政権の方向性を見ると、将来の生活費は今より上がっている可能性が高いですから。

そのような要領で、月の生活費 × 何ヶ月分、という形で金額を決めていきます。

月の支出を把握する → 少し多めに見積もる → 何ヶ月分かを決める → 金額を算出する

何ヶ月分? 3ヶ月・6ヶ月・1年・2年の考え方

では、肝心の「何ヶ月分」です。

一般的に言われるのは、以下のようなラインです。

期間考え方
3ヶ月分転職や短期の失業を想定した最低限のライン
6ヶ月分少し余裕を持たせた標準的なライン
1年分病気や長期の収入減にも耐えられるライン
2年分さらに強めに備えるライン
月15万円で生活する場合の必要額
45万円 3ヶ月 90万円 6ヶ月 180万円 1年 360万円 2年
※月の生活費15万円 × 各月数
📊 一般的なライン 📈 ほたるの推奨
3ヶ月〜6ヶ月分が標準 2年分を用意することを推奨
とりあえず最低限を確保 せめて1年分は用意してほしい
金額だけを目指す 貯める生活習慣も同時に育てる

この中で、私としては2年分を用意することを推奨したいです。 せめて、1年分は用意してほしいと思っています。

仮に月平均15万円で生活出来る人なら、180万円以上が必要となる計算ですね。

理由はシンプルで、生活習慣や貯める習慣というものは、1ヶ月や半年、ひょっとしたら1年では身につかないと思っているからです。

生活防衛資金は「金額」の問題であると同時にそれを貯めることができる「生活習慣」の問題でもあります。

当然すぐに身につく人もいると思いますが、そう簡単に人間は変われないというのが自分の見立てです。

お金を貯め続ける習慣を紆余曲折を経て、自分の中である程度確立することを考えると、2年くらいはかかるんじゃないかと。

あと、私自身は生活防衛資金を「防衛」という観点で強めに見ています。

物価が上がり続ける時代に、手持ちの資金がどれくらいの期間をカバーできるのか。

そう考えると、余裕を持った2年分という数字が一旦無難かなと思いました。

実際のところ、私自身の生活防衛資金は、結果として3年以上分になっています。

ただ、これは計画的に「3年分を目標にしよう」と決めて貯めたわけではありません。

先取り貯蓄の率を決めて回していたら、気づいたらそうなっていた、という感覚に近いです。

私が決めていたのは、収入の最低4分の1(25%)を先取りで貯めるという閾値でした。

これは本多静六の「4分の1天引き貯金法」(=給料の4分の1を、生活費に回す前に先に貯金する方法)の考えを踏襲したものです。

収入 → 最低4分の1を先取り貯蓄 → 残り75%で生活

金額ではなく率で決めたのがよかったと思っています。収入が変わっても、率ならブレませんからね。

残り75%で生活するつもりが、実際は半分くらい貯まる生活が多かった。「結構お金を意識的に使っている」という感覚で、ちょうど半分貯まっている、そんな塩梅です。

収入が多いわけではないので、今のペースで蓄財していくには、それくらいの率が必要だったのかなと実感しています。

正直、これだけあればもう少しリスクを取ってもいいのかもしれません。ただ、結果としてこうなった、というのが正直なところです。

とはいえ、いきなり2年分を目指す必要はありません。

1年分でも、かなり大きな話です。

だって単純化すれば無給で1年間生きられるわけですから。これは実はとてもすごい話です。

これまで出来なかった人ほど、このような体験は自信になるはずです。

そして欲も出てくるかもしれません。 「このままもう少し上乗せしようかな」と。 そうなればもうそれは勝ち確です。

もともと生活防衛資金がまったくない状態からすると、1年分を確保できているだけで、心の余裕はまったく違います。

そういう意味では、まずは1年分を目標にするのが、現実的な落としどころかなと思います。

金額以上に大事な「実力」の話

ここからが、私が一番伝えたいことです。

生活防衛資金は、金額を貯めれば終わり、ではありません。

この資金をしっかりと守り続けられる実力が伴っているかどうかが、実は一番大事だったりします。

  • 築いた無理無く貯蓄する習慣を止めてしまう
  • いろいろな欲望に負けて、せっかく貯めた資金を崩してしまう
  • 「今だけ特別」のような話に乗せられて、防衛資金を投資に回してしまう
  • 詐欺のような甘い話に騙されてしまう

生活防衛資金を貯める期間は、そんな誘惑に負けずにやり遂げる実力をつける準備期間でもあると思っています。

これは「足るを知る」(=足りないものばかり見るのではなく、手にしているものを大切にすること)にもつながる話です。

手元に資金があるという安心感は、暮らしを精神的に安定させてくれます。

その安定を作り、守るその過程そのものが、お金との付き合い方を鍛えてくれているのだと思います。

私自身、生活防衛資金に手をつけそうになったのは、車を買うときでした。

車がないと生活が回らない地域なので、車が壊れたら買わざるを得ません。

ただ、そういう時こそ守る判断をします。グレードは絶対に上げないし、何なら数年乗れればいい、格安の車を選びます。

実際、2026年8月27日には中古車が入庫します。古い車ですが、あと6〜7年乗れればいい、というつもりで買っています。

生活防衛資金を守る「実力」とは、こういう小さな判断の積み重ねのことだと思っています。

これは畑と似ているなと感じることもあります。毎日見ていると作物の成長は分かりませんが、数週間後にはちゃんと育っています。貯蓄も同じで、毎月の残高を見ていると「増えてないな」と感じても、1年単位で見ると確実に増えています。

土づくりを続けていれば、収穫は後からついてくる。そんな感覚で続けていくのが、結局一番遠回りに見えて近道なのかもしれません。

💡 キーインサイト

生活防衛資金は「金額を貯める」こと以上に、誘惑に負けずに守り続ける「実力」を育てる期間。それこそがお金との付き合い方を鍛えてくれる。

実質的には、もっと短くて済むこともある

最後に、少し安心してもらえる話を。

2年分と言いましたが、実質的にこの資金を使い切る期間は、もっと長くなる可能性が十分にあります。

変なことをしなければ、思ったよりも持つことが多いかもしれない、ということです。

なぜなら、生活防衛資金を使いきる前に、収入が入ってくる可能性が高いからです。

完全に無収入になるケースは、実はそんなに多くありません。

収入が減る、途切れる、という状況でも、完全に生活防衛資金が尽きるまでに、何らかの収入が発生することがほとんどです。

もちろん、想定以上に長引くこともあるでしょう。

想定外の病気やケガで働けなくなる期間が延びるかもしれません。

だからこそ、生活防衛資金は「この金額を全部使い切るつもりで」ではなく、いざという時のバックアップとして考えておくのがいいのかなと思います。

実際に使うのは一部で、残りは次の収入でまた補填していく。そんなイメージです。

収入が止まる → 生活防衛資金を取り崩す → 収入が再開する → 貯蓄を補填する

私の場合、車の購入資金を見据えて、近年は生活防衛資金を厚くしてきました。防衛資金を崩さないための設計の一つです。

そして生活防衛資金があると、ヘタな保険に入らない、または保険の掛金を減らすという選択肢が生まれます。

カードローンのような高い金利の支払いも避けられるようになるかもしれません。

これもまた生活防衛資金を用意することのメリットです。

生活防衛資金を貯めている過程でも、徐々に良い影響を感じると思います。

自分なりの生活防衛資金作りに、ぜひ取り組んでみましょう。

まとめ

今日お伝えしたかったことを整理すると、こうなります。

  • 生活防衛資金の基準に絶対的な正解はない
  • 自分の月の支出を現実的に把握し、多めに見積もって何ヶ月分かを自分で決める
  • 目標は2年分。私の場合は、結果として3年以上分になっています
  • 金額以上に大事なのは、誘惑や詐欺に負けずに守り続ける実力
  • 実質的にはもっと長く持つことも多い。バックアップとして考えておく

投資を始める前に、まずはここから。

生活防衛資金は「投資の前の設計」の土台です。

この土台を自分の言葉で作っておくと、その後の投資もずいぶん落ち着いた気持ちで始められるはずです。

生活防衛資金の正解は、あなたの現実の中にあります。

まずは自分の月の支出を見てみることから始めてみてはいかがでしょうか。

まあ、そんな感じで、生活防衛資金の基準を自分の言葉で決めていけるといいなぁという話でした。

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