私が日本株の1株投資を始めたのは2021年1月。 「収入が人並み」かつ「他の金融商品にも投資した後」の余剰資金で、ゆるく始めてみました。
皆さんの中にも「日本株に興味があるけど、まとまったお金がない」「単元株は高いし…」と思っている人が多いのではないでしょうか?
この記事は、そんな方向けに、私がどのように日本株と向き合っているのかを包み隠さず公開しています。
参考にしていただくも、反面教師として自己の投資に活かしていただくも、皆さんの自由です。
日本株投資をする前提条件と1株投資について
日本株へ投資する前提条件
わたしは価値提供の一環として、ポートフォリオを公開しております。 仮に参考にする方がいた場合、先に前提を知っておいた方が良いと思いますので、投資における前提をお伝えします。
生活防衛資金の確保
個人的に「生活防衛資金を既に確保している」という考えは大切にしています。
生活にも投資にも、結局のところキャッシュフローは必要です。どうしても初心者であればあるほど、投資でリスクを取ることばかりを考えがちですが、リスクを取るにもリスクを避けるにも、必ず安定したキャッシュフローが必要です。
生活防衛資金はまさにその「あなたはこれをできるんですか?」という小さなテストのようなものです。そして、この小さなテストをクリアできないからこそ苦しんでいる人が多いのも事実です。
避けられることを避けられない。少しの気づきがあれば対応できるのに、その気づきを得られる環境になかったとか、運が悪かったとかで済ましてほしくないんです。
人によっては厳しいと言うかもしれません。ですが、なくても投資はできるものの、投資方針がおかしくなったり、途中でずれたり、失敗の元になりやすい。あと、言い訳の元になりやすいから「最低限」とつけています。
投資に向かない人もたくさんいます。だからこそ、常に戻ってこれる状態にしておきたい。「最悪」が言うほど最悪じゃないケースからスタートしてほしいんです。
税優遇制度の活用
税優遇制度は、利用の有無で投資パフォーマンスに大きな影響があるため利用しています。iDeCoや企業型DCなどの確定拠出年金(事業主が掛金を拠出し、従業員が運用する年金制度)の有効性については、主義・ライフスタイルによって判断が分かれます。私はメリットの方が強いと判断したため、企業型DCを利用しています。
なお2024年1月からスタートした新NISAの成長投資枠であれば運用益が非課税となります。ですが課税口座と違い、損益通算(利益と損失を相殺して税金を計算すること)・繰越控除(損失を翌年以降に持ち越すこと)はできません。つまりNISA口座を利用して損失を計上した場合、税優遇制度の恩恵を受けることができないのです。
わたしはそのことを踏まえ「お小遣いと呼べる範疇の金額」を「特定口座(課税口座)」で「個別株に投資」しています。
投資スタンス
基本的に「投資すればトータルリターンが上がると思われるもの」に投資します。現時点ではバリュー株(割安と判断される銘柄)もしくは増配株(配当を増やし続けている銘柄)へ投資するケースが多いです。ですがパフォーマンスが上がると思えば、グロース・バリュー等のこだわりなく投資する心持ちでいます。
日本株を1株単位で投資する理由
日本株を1株で投資をする理由は以下のとおりです。
- 相対的にみて、日本の中小型株であればリスク・プレミアム(リスクを取ることで得られる追加的なリターン)が効率的に得られると思った
- 日本の情勢・情報が得やすいのでアクティブ投資(自分で銘柄を選んで売買する投資手法)しやすいと思った
- まとまったお金がなくてもはじめやすく、続けやすい
- 売買タイミングを分散することができる
- 「一定のゾーンから買い下がる」という運用がやりやすい
上記の理由から、日本株で1株の単位投資を行っています。
「収入が人並み」かつ「他の金融商品にも投資した後」という条件下で、ゆるく個別株投資を続けています。お小遣いレベルでも続けると案外馬鹿にならない金額になりますね。(2024年前半時点で100万円を超えました)
売買のすべて自分で判断するアクティブ投資なので、はっきり言って万人には向かないと思います。
ですが刺激・思考の機会・多くの金銭的恩恵を与えてくれる可能性がある、それが個別投資です。気になった場合は、少額から挑戦してみてはいかがでしょうか?
1株投資の売買ルール
1株投資をする上での売買ルールを設けています。
- ダブルバガー(株価が2倍になること)になったら半分の数量を売却する
- 粉飾決算は全量売却する
ダブルバガー銘柄記録
日本個別株を続けていく中で、ダブルバガー銘柄が増えてきました。その記録をまとめています。
ダブルバガーした銘柄についてはルールどおり、すべて半分利確しています。そのため一銘柄における最大利益額は限定されますが、着実に積み上げることができています。
| 順番 | ティッカー・銘柄 | 達成後売却日 |
|---|---|---|
| ① | [8306] 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2023/01/17 |
| ② | [5021] コスモエネルギーHD | 2023/08/02 |
| ③ | [7523] アールビバン | 2023/09/01 |
| ④ | [5101] 横浜ゴム | 2023/11/28 |
| ⑤ | [4220] リケンテクノス | 2023/11/06 |
| ⑥ | [6209] リケンNPR | 2024/01/09 |
| ⑦ | [5011] ニチレキ | 2024/01/18 |
| ⑧ | [5344] 日本特殊陶業 | 2024/01/18 |
| ⑨ | [4832] JFЕシステムズ | 2024/01/22 |
| ⑩ | [9882] イエローハット | 2025/09/30 |
損切・損出銘柄記録
こちらでは損切(損出含む)の記録をまとめています。
広義で見ればすべて損切です。しかし目的・立ち回りが異なるため、ここでは便宜上分類を分けています。
- 損切…損失を確定して売却し、すぐに再買付しない前提のもの
- 損出…含み損のある株式を一旦売却して損失を確定させること。同年の利益と相殺して税金を減らす目的で行うこともあります
| 順番 | ティッカー・銘柄 | 損切・損出 | 損出し日 |
|---|---|---|---|
| ① | [7820] ニホンフラッシュ | 損出 | 2024/12/23 |
日本株ポートフォリオ
ポートフォリオ概要
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 評価額合計 | ¥1,970,686 |
| 取得価額合計 | ¥1,360,662 |
| 損益合計 | +¥610,024 |
| 損益率 | +44.83% |
| 受取配当金(予想) | ¥72,545 |
保有銘柄一覧
| コード | 名称 | 評価額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 1861 | 熊谷組 | ¥49,810 | +115.76% |
| 2393 | 日本ケア | ¥20,979 | +57.29% |
| 2792 | ハニーズHLD | ¥66,420 | +13.63% |
| 3020 | アプライド | ¥110,565 | +0.24% |
| 3242 | アーバネット | ¥30,740 | +79.66% |
| 3375 | ZOA | ¥38,500 | +32.58% |
| 3449 | テクノフレックス | ¥29,320 | +618.63% |
| 3941 | レンゴー | ¥154,440 | +84.52% |
| 4042 | 東ソー | ¥93,223 | +61.62% |
| 4220 | リケンテクノス | ¥35,834 | +248.55% |
| 4553 | 東和薬品 | ¥77,800 | +101.55% |
| 4752 | 昭和システム | ¥33,220 | +104.88% |
| 4832 | JFE-SI | ¥11,430 | +96.19% |
| 5011 | ニチレキG | ¥17,892 | +60.58% |
| 5021 | コスモエネルギーHD | ¥21,936 | +233.58% |
| 5101 | 浜ゴム | ¥28,748 | +336.63% |
| 5334 | 日本特殊陶業 | ¥57,858 | +401.72% |
| 5388 | クニミネ工業 | ¥146,370 | +25.51% |
| 5933 | アルインコ | ¥130,806 | +4.32% |
| 6209 | リケンNPR | ¥45,540 | +228.00% |
| 6750 | エレコム | ¥171,598 | +15.86% |
| 7483 | ドウシシャ | ¥35,604 | +88.38% |
| 7820 | ニホンフラッシュ | ¥72,500 | -7.05% |
| 8113 | ユニチャーム | ¥9,990 | +0.24% |
| 8306 | 三菱UFJ | ¥6,122 | +543.07% |
| 8410 | セブン銀行 | ¥11,298 | +6.75% |
| 9233 | アジア航測 | ¥88,371 | +31.76% |
| 9658 | ビジネスブレイン太田昭和 | ¥227,316 | +55.30% |
| 9857 | 英和 | ¥99,302 | +3.24% |
| 9882 | イエローハット | ¥47,154 | +87.98% |
※取得単価、配当情報などの詳細はLookerStudioレポートでご覧ください。
1株投資と日本株ポートフォリオ公開のまとめ
個別株投資のリスク
前提条件に挙げたように手間かけずにそれなりのリスクで資産の最大化を狙う目的の方には全世界株式インデックスファンドへの投資をおすすめしています。実際に私も投資資金の大半はそのように運用しています。
ですがその一方で自身のリスク許容度の範囲であれば個別株への投資・投機をしても良いとも考えています。なぜならより大きいリターンを狙おうとする欲は、人間として自然なものと考えているからです。
個別株投資は、大多数の人にとって「資産最大化という観点で、非合理的な投資行動」となる可能性があることを理解しておきましょう。
わたしは非合理的な行動と理解しつつも、感情面で後悔を残さないように挑戦を続けています。
実際に成功している投資家・トレーダーは存在するため、正しい方向性の研鑽を続ければ成功する人も多少いることでしょう。とはいえ誰もがその素養を持ち合わせるわけではなく、またお金・時間に余裕があるわけではありません。また身に余る欲や感情を暴走させてしまったことで、身を滅ぼす人もいます。少なくともアクティブ投資は広告のチラシやSNSに溢れているような甘い世界ではありません。
ポートフォリオ公開の理由
良いときも悪いときも常にポートフォリオを公開しているのは、主に投資初心者に対してアクティブ投資を疑似体験をしてほしいからです。私の思いとしては「アクティブ投資の手間が必ず報われるとは限らない、しかしインデックス投資の成績を上回れる可能性がある」程度の温度感でやっています。
1株投資は人によっては端金で遊んでいる投資に見えるかもしれません。ですが、小さく始めて大きく育てる意識で真剣に挑戦していますので、応援いただけると嬉しいです。